Forestry Operations Lite — ヘルプ

データ設定ヒント

DEM / DSM/DTM データ

TIF / ZIP の配置

パターン操作
単体 TIF そのままファイルを選択
ZIP 1 枚(TIF 入り) ZIP を直接選択
複数 ZIP 結合 同一地域の複数 ZIP を 1 つのフォルダに配置し、そのフォルダを選択。
親フォルダに merged_<フォルダ名>.tif が自動生成されます。
結合済み TIF の再利用 生成された merged_*.tif を直接選択することで再結合を省けます。

パラメータ設定ヒント

斜面安定(無限斜面モデル)

無限斜面モデルで斜面安定指数(FS)を算出します。
FS は傾斜角・内部摩擦角・粘着力・土壌深度・飽和率から計算されます。
FS < 1.0:崩壊危険 / FS < FS閾値:要注意
いずれのパラメータも「硬い層までの表土」の性質を入力します。

パラメータ目安・現場での確認方法
内部摩擦角 φ'
表土粒子の噛み合わせ
現場で土を手に取り握って確認。
・握ると形が残るが水を含むとドロッと崩れる → φ 20〜28°
 (細かい砂・粘土質・雨後に表面が流れた跡のある斜面)
・握ると固まるが砕ける → φ 30〜35°
 (一般的な杉・檜植林地の山土・壌土)
・握っても形にならずざらざらする → φ 38°〜
 (礫・岩屑混じり・尾根筋・岩盤に近い層)
粘着力 c'
表土の粘り・団結力
・砂質で根系の浅い若齢林 → 0 kPa
・礫混じり壌土・中齢林 → 5 kPa
・有機質を含む粘性土 → 10〜20 kPa
土壌深度 z
表土の厚さ
バックホウや鉄芯で掘削・刺込み、層の変わり目(色・硬さ・粒径が変わる箇所)まで計測。 硬い層が滑り面の候補となります。
飽和率 m ・0.5 = 半分濡れた状態(平常時)
・0.9 = 大雨後の状態
FS 閾値 1.5 以下を危険、2.5 以下を要注意など、基準を変えて分布の変化を確認。
現場試験値がある場合はそちらを優先してください。

沢地形(TWI)

TWI(地形湿潤指数)= ln(A / tan(β)) で湿潤帯を識別します。
値が大きいほど水が集まりやすい谷・低地を示します。

パラメータ考え方
TWI 閾値 設定値以下を乾燥地形としてフィルタリング。
8.0 にすると湿りやすい谷部を中心に抽出。値を上げると乾燥地とみなす箇所が増え、 湿潤地が拾えなくなります。
最小集水面積 小さい水みちを除外する下限サイズ。小さい値ほど細かい沢地形も検出されます。

流量推測(修正合理式・到達時間考慮)

修正合理式+到達時間(Tc)ルーティングで流量を推定します。
Q = (1/360) × C × i × A_eff  A_eff = A × min(1, T/Tc)
継続時間 T が Tc より短い集水域は流量が抑制されます。

パラメータ考え方
i_peak(最大降雨強度) 50 mm/h で「1時間 50mm の豪雨」を想定
流出係数 C 0.8 なら雨の約 8 割が地表流として計算されます
総降水量 100 mm で降り始めから終わりまで合計 100 mm のケース
継続時間 T 6 h で 6 時間続く降雨として平均流量・総流量を計算
流速係数 林地 0.3 / 草地 0.6 / 舗装面 1.5 m/s が目安。
DSM/DTM を設定した場合、流出係数・流速係数は樹冠高さから自動計算。

出力ファイル一覧

ファイル名内容
twi.tif排水・湧水・ぬかるみ(地形湿潤指数)
stability_fs.tif斜面安定性(FS ラスタ)
integrated_risk_index.tif総合リスク指標(0〜6)
integrated_high_risk.gpkg重点箇所ポリゴン
valley_zones.gpkg沢形状・集水地形ベクター
flow_peak.tifピーク流量 Qp [m³/s]
flow_mean.tif平均流量 Qm [m³/s]
flow_vtotal.tif総流量体積 V [m³]

機能説明

斜面安定

無限斜面モデルによる安定性係数 FS を算出。FS < 1.0 で崩壊リスク、FS < 1.5 で注意域。 土質パラメータ(φ・c・γ)と地形勾配・土層深から計算。

沢地形

DEM から集水地形・沢筋を抽出したベクターデータ。 路網や作業道計画での水系との干渉確認に使用。

湿潤地形

地形湿潤指数(TWI)ラスタ。値が高いほど水が集まりやすく排水不良・ 地盤軟弱・ぬかるみリスクが高い。

流量推測

修正合理式(Q = CiA/360)による各セルのピーク・平均流量と総流量体積を推計。 DSM 設定時は樹冠高から流出係数を地点ごとに可変。

総合リスク

FS・TWI・流量ピークを統合した加算型リスク指標(0〜6)。 複数の危険因子が重なる箇所を「重点箇所」ポリゴンで抽出。


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